「虫歯が深いから神経を抜くしかない」と諦めていませんか？＆DENTAL谷町４丁目歯科・矯正歯科では、最新の歯髄温存療法で、あなたの歯の神経を守り、歯を長持ちさせる治療を推奨しています。MTAセメントやマイクロスコープ、ラバーダムを駆使した精密治療で、大切な歯を守る選択肢を知ってください。

はじめに：その「神経を抜く」決断、本当に必要ですか？

こんにちは！＆DENTAL谷町４丁目歯科・矯正歯科です！

あなたは、「虫歯が深いので、神経を取る必要があります」と歯科医院で言われた経験はありませんか？もし、そう言われて「神経を抜くのは嫌だな」「歯の寿命が短くなるんじゃないか」と感じたことがあるなら、ぜひこの記事を最後まで読んでいただきたいと思います。

実は今、虫歯がかなり進行していても、歯の神経を残せる可能性がある画期的な治療法が注目されています。

当院では、この治療を積極的に推奨しています。それが「歯髄温存療法（しずいおんぞんりょうほう）」、つまり“歯の神経を守る治療”です。

歯の神経（歯髄）は、歯に栄養を供給し、外部刺激から歯を守るための非常に重要な組織です。神経を失った歯は、もろくなり、将来的に破折のリスクが高まるだけでなく、痛みを感じなくなることで異常に気づきにくくなるというデメリットもあります。当院では、患者さんの歯をできるだけ長く、健康に保つことを最優先に考え、歯髄温存療法に力を入れています。

【歯髄温存療法】とは？～神経を残す治療の基本～

歯髄温存療法とは、簡単に言うと「歯の神経（歯髄）を全部取らずに、一部または全部を残す治療法」です。

これまでの一般的な虫歯治療では、虫歯が神経にまで達した場合、痛みを取り除くために神経をすべて除去する「抜髄（ばつずい）」が選択されることがほとんどでした。しかし、歯髄温存療法では、虫歯に侵された部分や炎症を起こしている部分の神経のみを慎重に除去し、健康な神経組織はできる限り温存することを目指します。これにより、歯が本来持つ生命力を維持し、歯の寿命を延ばすことが期待できます。

歯髄温存療法が可能なケース（適応症例）

歯髄温存療法は、すべての虫歯に適用できるわけではありません。治療の成功率を高めるためには、以下の条件が重要になります。

• 自発痛がない、または一時的な刺激痛である場合：何もしなくてもズキズキと痛む「自発痛」がある場合や、痛みが持続する場合は適応外となることがあります。
• 歯の神経の一部が健康である場合：虫歯が神経の近くまで進行していても、神経全体が不可逆的な炎症（元に戻せないほどの重度の炎症）を起こしていないことが重要です。
• 神経の炎症が初期段階である場合：神経への感染が軽度で、自己治癒能力が期待できる場合です。
• 精密な診断で保存が可能と判断される場合：レントゲンやCT、そしてマイクロスコープを用いた詳細な診断により、神経の状態を正確に把握し、温存の可能性を判断します。

これらの条件は、治療前に十分な診査を行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせて慎重に判断されます。

成功のカギは【MTAセメント】～神経の再生を促す画期的材料～

歯髄温存療法の成功に不可欠な材料が、「MTAセメント」です。

MTAセメント（Mineral Trioxide Aggregate）は、1990年代に開発された歯科専用の特別なセメントで、その優れた特性から、現代の歯内療法（歯の神経の治療）において欠かせない存在となっています。当院では、症例に応じて最適な高品質なMTAセメントを厳選して使用しています。

MTAセメントの４つの主要な特徴

1. 高い密閉性（封鎖性）： 硬化する際にわずかに膨張し、歯の組織と非常に高い適合性を持って接着します。これにより、治療した部分から細菌が侵入するのを強力に防ぎ、再感染リスクを最小限に抑えます。
2. 優れた生体親和性： 生体組織との適合性が非常に高く、身体に優しい材料です。アレルギー反応を起こしにくく、直接神経に触れる部分に使用しても安全です。
3. 神経の再生を促す作用（石灰化促進作用）： MTAセメントを適用した部分では、歯の神経のまわりに新しい象牙質（歯の主要な組織）が形成されることが科学的に証明されています。これは、破壊された神経組織の再生を促し、歯髄が持つ本来の治癒力を最大限に引き出す効果があります。
4. 抗菌作用： 高いアルカリ性を持つため、細菌の増殖を抑制する効果も期待でき、治療部位の感染リスクをさらに低減します。

これらの特性により、MTAセメントは歯髄温存療法の成功率を飛躍的に高めるだけでなく、様々な歯内療法の分野で活用されています。

＆DENTALのこだわりポイント：【マイクロスコープ】と【ラバーダム】が成功率を高める！

歯髄温存療法は、高度な技術と設備が必要とされるデリケートな治療です。当院では、治療の成功率を最大限に高めるため、以下の精密機器と処置に徹底的にこだわっています。

1. 【マイクロスコープ】による精密診断と治療

肉眼では見えない微細な部分まで高倍率で拡大できる**歯科用マイクロスコープ（実体顕微鏡）**は、歯髄温存療法において不可欠なツールです。

• 正確な診断：虫歯の進行度合い、神経の状態、歯のひび割れなどを詳細に確認し、神経を残せる可能性を慎重に判断します。
• 精密な虫歯除去：虫歯に感染した部分のみを確実に除去し、健康な歯質や神経を傷つけないように、マイクロスコープの拡大視野下で精密な作業を行います。
• MTAセメントの正確な適用：MTAセメントを適切な部位に正確かつ均一に適用することで、その効果を最大限に引き出します。
• 歯質の温存：必要最小限の歯質削除に留めることで、歯の強度を保ちます。

当院では、一部の自費治療だけでなく、保険の範囲でもマイクロスコープを積極的に活用し、より多くの患者さんに質の高い精密な治療を提供できるよう努めています。

2. 【ラバーダム防湿】で細菌をシャットアウト！

歯髄温存療法において、治療部位への細菌の侵入を防ぐことは非常に重要です。そのため、当院では「ラバーダム防湿」を徹底しています。

ラバーダムとは、治療する歯だけを露出し、それ以外の口腔内を覆うゴム製のシートのことです。このシートを使用することで、以下の重要な効果が得られます。

• 唾液や口腔内細菌の侵入防止：治療中に唾液や舌、頬などから細菌が治療部位に侵入するのを完全にブロックし、無菌的な環境を確保します。
• 治療視野の確保：ラバーダムが口唇や舌を排除するため、術者は治療部位をクリアな視野で確認でき、より集中して精密な作業を行うことができます。
• 安全性の向上：治療中に使用する小さな器具や薬液が、誤って患者さんの口から喉へ入ってしまうことを防ぎます。
• 材料性能の維持：MTAセメントなどの材料の最適な環境を維持し、その効果を最大限に引き出します。

ラバーダムの使用は手間と時間がかかりますが、当院では歯髄温存療法をはじめとする精密な治療において、その使用が治療の成功率を左右する重要なステップであると認識しています。当院では、一部の自費治療だけでなく、保険の範囲でもラバーダムを積極的に活用し、患者さんの歯を感染から守るための最大限の努力を惜しみません。

歯髄温存療法の一般的な治療の流れ

1. 精密な診査・診断： レントゲン、口腔内写真、必要に応じて歯科用CTを用いて、虫歯の深さや神経の状態を詳しく診断。マイクロスコープによる詳細な確認も行います。
2. 治療計画の説明と同意： 診断結果に基づき、歯髄温存療法の具体的な治療計画、予想される効果、リスク、費用などを丁寧に説明し、患者さんの同意を得ます。
3. 麻酔・ラバーダム防湿： 治療中の痛みを軽減する麻酔後、治療部位を清潔に保つためラバーダム防湿を行います。
4. 虫歯の除去： マイクロスコープの拡大視野下で、感染した虫歯組織を慎重に除去します。
5. 歯髄の保護・MTAセメントの適用： 神経が露出した場合や近くまで虫歯が進行していた場合、健康な神経組織を保護するためにMTAセメントを塗布します。
6. 最終的な修復： MTAセメントが硬化した後、レジンやセラミックなどの詰め物・被せ物で歯の形態と機能を回復させます。
7. 経過観察： 治療後も定期的な検診とレントゲン撮影を行い、神経の状態や歯の健康状態を確認し、継続的なサポートを提供します。

まとめ：【歯髄温存療法】で、あなたの歯の未来を変えませんか？

「虫歯が深い＝神経を取るしかない」という考え方は、もはや過去のものです。現代の歯科医療では、精密な診断と丁寧な治療、そしてMTAセメントのような革新的な材料を用いることで、あなたの歯の神経をできるだけ自然な形で残し、歯を長持ちさせることが可能になっています。もちろん神経を取らないといけないこともありますが、私の体感では３割〜５割は神経を取らず、歯髄温存療法を実施すれば済んだのではと思うことがあります。

歯の神経を温存することは、単に痛みを感じる機能を残すだけでなく、歯の寿命そのものに大きく影響します。神経を失った歯は、もろくなり、割れやすくなるリスクがあります。一方、神経が残っている歯は、歯本来のしなやかさを保ち、外部からの刺激に対する防御機能も維持できます。

当院では、「できる限り歯を削らない」「できる限り神経を残す」というコンセプトのもと、患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせた最適な治療計画をご提案しています。

「神経は残したい」「歯を長持ちさせたい」とお考えの方は、ぜひ一度、＆DENTAL谷町４丁目歯科・矯正歯科にご相談ください。あなたの歯の将来を真剣に考え、最適な治療法をご提案させていただきます。

ご予約はお電話またはホームページの予約フォームから承っております。

どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。あなたの歯の健康を守るお手伝いをさせていただけることを心よりお待ちしております。