抜歯宣告に悩む方へ
「この歯はもう抜くしかありません」
歯科医院でそう告げられたとき、ショックを受けない方はいません。特に、これまで丁寧にメインテナンスを続け、根管治療にも時間をかけてきた方ほど、その絶望感は深いものでしょう。
しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。現代の歯科医療には、通常の根管治療(歯の神経の治療)では治せなかった歯を救うための「意図的再植(いとてきさいしょく)」という選択肢が存在します。
本記事では、大阪市中央区の「&DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科」が、歯を抜かずに残すための最後の砦、意図的再植について徹底解説します。
意図的再植とは?
意図的再植術とは、お口の中での治療が困難な歯を、文字通り「一度抜歯」し、お口の外で修復・治療を施してから、再び元の位置に「戻す(再植)」術式のことです。
歯を一度抜く理由
通常、歯の治療はお口の中で行います。しかし、お口の中は暗く、狭く、唾液(細菌)が入り込みやすい過酷な環境です。特に歯の根の先端(根尖部)に問題がある場合、器具が届かなかったり、精密な処置ができなかったりすることがあります。
そこで、一度歯を外に取り出すことで、以下のメリットを享受できます。
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360度全方向からの視認: マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)下で、肉眼では見えないヒビや汚れを確認できます。
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確実な封鎖: 唾液の汚染を完全に遮断した状態で、薬剤を充填できます。
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最短ルートの治療: お口の中では数ヶ月かかる治療が、外では数分で完了します。
再植が適応となるケース
すべての歯が再植できるわけではありません。専門的な診査・診断が必要ですが、主に以下のケースが対象となります。
治らない根尖性歯周炎
通常の根管治療を何度も繰り返しても、歯ぐきの腫れや痛みが引かない場合です。根の先端に複雑な枝分かれがあり、お口の中からのアプローチでは細菌を除去しきれない際に有効です。
歯根破折(軽度)
歯の根にヒビが入っている場合、通常は即抜歯となります。しかし、ヒビの場所や程度によっては、一度抜歯して外で接着修復を行い、再度戻すことで歯を延命できる可能性があります。
穿孔(パーフォレーション)
過去の治療で歯の根に穴が開いてしまったケースです。お口の中からは封鎖が難しい位置でも、外に取り出すことで精密に穴を塞ぐことが可能です。
再植ができないケース
一方、以下のような状況では再植の成功率が著しく下がるため、おすすめできない場合があります。
重度の歯周病
歯を支える骨(歯槽骨)が大きく溶けてしまっている場合、再植しても歯が固定されません。再植の成功には、健康な歯周組織の存在が不可欠です。
複雑すぎる破折
歯がバラバラに割れてしまっている場合や、ヒビが根の深い部分まで及んでいる場合は、接着修復を行っても長期的な予後は見込めません。
抜歯時に破損するリスク
歯の根の形が極端に曲がっていたり、周囲の骨と癒着していたりする場合、抜歯する際に歯が折れてしまうリスクが高いと判断されることがあります。
治療の具体的なステップ
当院では、患者様の不安を解消するため、最新設備を用いた精密なステップで治療を進めます。
1. 精密検査とシミュレーション
まずは歯科用CTを用いて、歯の根の形、骨の状態、周囲の神経や血管の位置を3次元的に把握します。ここで「安全に抜けるか」「残す価値があるか」を厳密に診断します。
2. 低侵襲な抜歯
歯の周囲にある「歯根膜(しこんまく)」を傷つけないよう、慎重に抜歯を行います。この歯根膜こそが、再植した後に歯が骨と再びくっつくための鍵となります。
3. 口外での精密処置
抜歯した歯を乾燥させないよう専用の保存液に浸しながら、マイクロスコープ下で処置を行います。
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根の先端の感染部を切除(根尖切除)
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MTAセメントによる逆充填
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ヒビの接着修復
この間、わずか15分〜20分程度です。時間が長引くと歯根膜の細胞が死滅してしまうため、熟練した技術が求められます。
4. 再植と固定
治療を終えた歯を元の抜歯窩(穴)に戻します。その後、隣の歯と歯科用レジンやワイヤーで固定し、安静を保ちます。
5. 経過観察と補綴
数週間から数ヶ月かけて骨と結合するのを待ちます。しっかり固定されたことを確認した後、必要に応じて被せ物(クラウン)を装着して完了です。

成功率とリスクの真実
医療に「絶対」はありません。意図的再植も例外ではありませんが、適切な診断のもとで行えば、高い成功率を誇ります。
学術的な成功率
一般的に、意図的再植の成功率(5年生存率)は80%〜90%程度と言われています。これはインプラントの成功率に匹敵、あるいはそれに次ぐ高い数値です。
起こりうるリスク
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アンキローシス(骨性癒着): 歯根膜が機能せず、歯と骨が直接くっついてしまう現象です。すぐには抜けませんが、長期的に歯が吸収される原因になります。
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歯根吸収: 体が自分の歯を「異物」とみなして溶かしてしまうことがあります。
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再感染: 細菌が完全に取り除けなかった場合、再び痛みや腫れが出ることがあります。
しかし、これらのリスクを考慮しても、「自分の歯を残せる可能性」に賭ける価値は十分にあります。
インプラントとの比較
「抜いてインプラントにする」のと「再植で残す」のでは、どちらが良いのでしょうか。
| 比較項目 | 意図的再植 | インプラント |
| 感触 | 自分の歯根膜があるため、噛み応えがある | 骨に直接固定されるため、感覚が鈍い |
| 手術 | 短時間の抜歯と再植のみ | 外科手術が必要(骨造りが必要な場合も) |
| 費用 | 自費診療となるが、インプラントより安価 | 高額な自費診療 |
| 寿命 | ケア次第だが、10年以上持つ例も多い | メンテナンス次第で非常に長持ち |
最大のメリットは、やはり**「歯根膜を維持できること」**です。歯根膜はクッションの役割を果たし、噛む力のセンサーとしても機能します。この自然のメカニズムは、どんなに高級なインプラントでも再現できません。
&DENTALのこだわり
大阪市中央区の&DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科では、「大切な人にする歯科医療をあなたに」を理念に掲げています。
マイクロスコープの活用
当院では、すべての再植処置においてマイクロスコープを使用します。肉眼の20倍以上に拡大された視野により、微細なヒビも見逃さず、確実な処置を可能にします。
土日診療で通いやすい
再植術の後は、こまめな経過チェックが必要です。当院は谷町四丁目駅から徒歩4分、土日も診療を行っているため、お仕事でお忙しい方でも無理なく通院を継続いただけます。
誠実なカウンセリング
私たちは、無理に自費診療を勧めることはありません。現在の歯の状態をCT画像などで可視化し、残せる確率、リスク、費用をすべて包み隠さずお伝えします。その上で、患者様が納得される道をご一緒に選びます。
治療費について
意図的再植は、現在の日本の公的医療保険制度では、特定の条件を除き「自費診療」となります。
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検査・診断料
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再植手術代
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接着・充填材料費
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被せ物代(クラウン)
詳細な費用については、お口の状態によって異なりますので、初診時のカウンセリングにて丁寧にご説明いたします。
よくある質問(FAQ)
Q. 痛みはありますか?
A. 手術中はしっかりと麻酔を効かせるため、痛みを感じることはありません。術後、数日間は痛みや腫れが出ることがありますが、痛み止めでコントロールできる範囲です。
Q. 治療期間はどのくらいですか?
A. 手術自体は1日で終わります。その後、歯が骨に固定されるまで1〜2ヶ月ほど安静にし、最終的な被せ物が入るまで3〜4ヶ月程度が目安です。
Q. どんな歯でも残せますか?
A. 残念ながら、歯周病が進行しすぎている場合や、根の割れ方がひどい場合は適応外となります。まずは精密な診断が必要です。
Q. 大阪市以外からも受診できますか?
A. はい、堺筋本町駅や本町エリアからもアクセスが良いため、多くの患者様にご来院いただいております。遠方の方もまずはご相談ください。
まとめ:諦める前にご相談を
「抜歯」という選択肢は、いつでも選べます。しかし、一度抜いてしまった歯は二度と戻ってきません。
「意図的再植」は、自分の歯を残すための「最後のチャンス」です。他院で抜歯を勧められたけれど、どうしても踏ん切りがつかない。そんな時は、ぜひ一度当院の専門外来を受診してみてください。
私たちは、あなたの「残したい」という想いに、最新の技術と誠意で応えます。
医院情報
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医院名: &DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科
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所在地: 大阪府大阪市中央区常盤町2丁目1番13号アドバンスビル本町1階
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アクセス: 谷町四丁目駅 6番出口 徒歩4分 / 堺筋本町駅 2番出口 徒歩6分
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電話番号: 06-4397-4350
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診療時間: 平日・土日診療(水曜・祝日休診)
- ご予約はこちら:https://reservation.stransa.co.jp/481daca4e28190fc77902ea6b6991bcb

