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2025-06-14

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ラバーダム防湿が根管治療に不可欠な理由

ラバーダム防湿が根管治療に不可欠な理由

「歯の根の治療」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?もしかしたら、「痛い」「長引く」「結局抜歯になった」といったネガティブな経験や不安をお持ちかもしれません。実際に、根管治療は歯科治療の中でも非常に繊細で、高い精度が求められる処置です。

根管治療は、虫歯が歯の神経まで達してしまった場合や、過去の治療で歯の根の先に炎症が起きてしまった際に行われる、大切な歯を残すための最後の砦とも言える治療です。しかし、この治療がうまくいかなかった場合、再治療が必要になったり、最悪の場合、大切な歯を失ってしまうことにも繋がりかねません。

当院では、根管治療の成功率を最大限に高めるため、ラバーダム防湿という処置を徹底して行っています。もしかしたら聞き慣れない言葉かもしれませんが、このラバーダム防湿こそが、根管治療の成功を左右する重要な鍵を握っているのです。

今回は、なぜ根管治療にラバーダム防湿が不可欠なのか、そのメリットや、ラバーダム防湿なしで行うリスクについて詳しく解説します。そして、当院がどのようにして質の高い精密根管治療を提供しているのかについてもご紹介します。


ラバーダム防湿とは?

歯を隔離するゴムのシート

ラバーダム防湿とは、根管治療を行う際に、治療する歯だけを露出させ、それ以外の口腔内全体を薄いゴムのシート(ラバーダムシート)で覆い隠す処置のことです。歯の治療中に、歯科医師が口の中全体に広げられた緑や青色のシートを使っているのを見たことがある方もいるかもしれません。それがまさに、ラバーダム防湿です。

このラバーダムシートは、非常に薄く柔軟性があり、歯にフィットするように専用のクランプ(留め具)で固定されます。治療を行う歯だけをシートの穴から出すことで、唾液や細菌、治療中に使用する薬液などが口腔内に広がるのを防ぎます。

一見すると少し大げさな処置に見えるかもしれませんが、このラバーダム防湿は、根管治療の成功において、まさに「縁の下の力持ち」のような役割を果たす、非常に重要なステップなのです。


なぜ根管治療にラバーダム防湿が不可欠なのか?

根管治療の目的は、歯の内部にある感染した神経や血管を取り除き、根管内を無菌状態に近づけ、最終的に薬剤で緊密に封鎖することです。この「無菌状態にする」という点が、根管治療の成否を分ける最も重要なポイントになります。

感染リスクを大幅に低減

口腔内には、想像以上に多くの細菌が存在しています。唾液の中には数億個もの細菌がいると言われており、もし治療中の根管内に唾液が少しでも入り込んでしまえば、その細菌によって簡単に再感染を起こしてしまいます。

ラバーダム防湿を行うことで、治療する歯を唾液や口腔内の細菌から完全に隔離できます。これにより、根管内への細菌の侵入を劇的に減らし、無菌的な環境で治療を進めることが可能になるのです。感染リスクの低減は、治療の成功率を向上させる上で最も重要な要素の一つです。

治療視野の確保と精度の向上

根管は非常に細く複雑な構造をしており、肉眼では確認することが困難なほど小さいものです。ラバーダム防湿を行うことで、治療部位が明確になり、術者(歯科医師)の治療視野を確保できます。

唾液や舌、頬が邪魔にならないため、歯科医師は集中して治療に専念できます。さらに、当院では**マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)**を併用することで、肉眼では見えない根管の細部まで拡大して確認し、より精密な処置を可能にしています。ラバーダム防湿とマイクロスコープの組み合わせは、根管治療の精度を飛躍的に高めるために不可欠な要素と言えるでしょう。

器具や薬液の誤嚥・誤飲防止

根管治療では、非常に小さなファイル(根管内を清掃する器具)や、強力な殺菌作用を持つ薬液などを使用します。ラバーダム防湿をしていれば、万が一これらの器具が落下したり、薬液が飛び散ったりしても、患者さんが誤って飲み込んだり、口の中の他の部分に触れてしまったりするリスクを防げます。

患者さんの安全を守るためにも、ラバーダム防湿は重要な役割を担っています。

治療時間の短縮

「ラバーダムを装着するのに時間がかかるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、実際にはラバーダム防湿を行うことで、治療の効率が上がり、結果的に治療時間の短縮につながることが多いです。

唾液の吸引や、患者さんが口を開け続ける負担も軽減され、歯科医師も集中して作業できるため、中断が減り、スムーズに治療を進められます。


ラバーダム防湿を行わない場合のデメリットとリスク

残念ながら、日本ではまだ全ての歯科医院でラバーダム防湿が日常的に行われているわけではありません。しかし、ラバーダム防湿を行わない根管治療には、以下のような大きなデメリットとリスクが伴います。

感染リスクの増大

最も大きなリスクは、やはり感染リスクの増大です。唾液中の細菌が根管内に侵入しやすくなるため、治療中に細菌感染を起こしたり、治療後に再感染する可能性が高まります。これにより、せっかく治療したにもかかわらず、再び痛みや腫れが出たり、膿が溜まったりすることがあります。

治療成功率の低下と再治療のリスク

感染リスクが高い状態で治療を行えば、当然ながら治療の成功率は低下します。根管内に残存した細菌が原因で、治療がうまくいかず、短期間で再治療が必要になるケースも少なくありません。再治療は、初回治療よりもさらに難易度が高く、歯への負担も大きくなります。

歯の寿命への影響

根管治療の失敗は、最終的に抜歯に繋がる可能性があります。再治療を繰り返すことで、歯自体が弱くなってしまったり、歯を支える骨が溶けてしまったりすることもあります。ラバーダム防湿による感染制御は、大切な歯を長持ちさせ、歯の寿命を延ばすためにも非常に重要なのです。

薬液による影響のリスク

根管治療では、根管内の消毒のために次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液を使用します。ラバーダム防湿をしていないと、これらの薬液が口腔内の粘膜に触れて炎症を起こしたり、誤って飲み込んでしまうリスクがあります。

これらのリスクを避けるためにも、根管治療を受ける際は、ラバーダム防湿を徹底している歯科医院を選ぶことが非常に重要です。


当院の根管治療へのこだわり:ラバーダム防湿と精密治療の融合

当院では、患者さんの大切な歯を一本でも多く守るため、根管治療の品質向上に徹底的に取り組んでいます。その中でも、ラバーダム防湿の徹底マイクロスコープの活用は、当院の根管治療の大きな特徴です。

全ての根管治療でラバーダム防湿を徹底

当院では、根管治療を行う際には、どんな小さな根管治療であっても、例外なくラバーダム防湿を徹底しています。これは、先述の通り、無菌的な環境を確保し、治療の成功率を最大化するための絶対条件だと考えているからです。

患者さんに少しでも快適に治療を受けていただくために、様々な種類のラバーダムシート(厚さや素材の異なるもの)を使い分け、患者さんの状態に合わせた最適なものを選んでいます。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による精密治療

肉眼では見えないような複雑な根管の構造や、細かな感染源を確実に取り除くために、当院では歯科用マイクロスコープを導入しています。最大20倍以上に拡大できるマイクロスコープを使用することで、以下のような精密な処置が可能になります。

  • 肉眼では見えない根管の入り口や側枝(わき道)の発見
  • 根管内の感染源や古い詰め物の確実な除去
  • 根管の亀裂やヒビの早期発見
  • より確実な根管充填(根管を薬で塞ぐ処置)

ラバーダム防湿で清潔な視野を確保し、マイクロスコープで拡大された視野で治療を行うことで、人間の手技の限界を越えた、極めて精密な根管治療を提供しています。この組み合わせこそが、当院の根管治療の成功率の高さに繋がっています。

経験豊富な歯科医師による専門性の高い治療

当院の歯科医師は、根管治療に関する豊富な経験と専門知識を持っています。複雑な症例や、他院で治療が難しいと診断されたケースについても、丁寧に診断し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画をご提案します。常に最新の知識や技術を習得するため、国内外の学会や研修にも積極的に参加しています。


患者さんの声

「以前、他の歯医者さんで根管治療を受けた時は、途中で何度も腫れてしまって大変でした。今回、こちらの歯医者さんでラバーダムを使って治療してもらったのですが、治療中も快適で、その後の経過もとても順調です。先生の説明も丁寧で安心できました。」(40代女性)

「マイクロスコープで自分の歯の内部を見せてもらった時は驚きました。こんなに細かくて複雑な治療をしていただけるのかと感動しました。ラバーダムのおかげで、口の中に水が入ってくることもなく、安心して治療を受けられました。」(50代男性)


ラバーダム防湿に関するQ&A

Q1. ラバーダム防湿は痛いですか?

A1. ラバーダム防湿自体が痛みを伴うことはほとんどありません。治療する歯にクランプという小さな金具をかける際に、少し圧迫感を感じることはありますが、麻酔が効いている状態で行いますのでご安心ください。もし痛みを感じるようであれば、すぐに歯科医師にお伝えください。

Q2. ラバーダム防湿をしていると息苦しくないですか?

A2. ラバーダム防湿をすると、口がゴムのシートで覆われるため、最初は少し違和感を覚えるかもしれません。しかし、鼻呼吸は普段通りできますし、シートに開けられた穴から息苦しさを感じることはありません。もし苦しいと感じるようでしたら、無理せずに体勢を変えたり、休憩を挟んだりすることも可能ですのでお気軽にお申し付けください。

Q3. ラバーダム防湿をしていると、口を閉じられなくて疲れませんか?

A3. ラバーダム防湿中は、治療部位をしっかり確保するため、お口を開けていただく必要があります。しかし、当院では患者さんの負担を軽減するため、口を開けたまま固定できる開口器を使用したり、途中で休憩を挟んだりするなどの配慮をしています。無理のない範囲で治療を進めますのでご安心ください。

Q4. なぜ全ての歯科医院でラバーダム防湿をしないのですか?

A4. ラバーダム防湿には、専用の器具や技術、そして時間が必要です。装着に慣れていないと時間がかかったり、手間がかかるため、全ての歯科医院で積極的に取り入れられているわけではありません。しかし、当院では根管治療の成功率を最優先に考え、ラバーダム防湿を標準的な処置としています。

Q5. ラバーダム防湿をすれば、根管治療は絶対に成功しますか?

A5. ラバーダム防湿は根管治療の成功率を格段に高めるための非常に重要な要素ですが、残念ながら100%の成功を保証するものではありません。根管の複雑さ、感染の程度、患者さんの全身状態など、様々な要因が治療結果に影響します。しかし、ラバーダム防湿を行うことで、成功の可能性を最大限に引き上げることができます。


大切な歯を残すために、精密な根管治療

根管治療は、一度行うとやり直しが難しい治療の一つです。だからこそ、最初の治療でいかに正確に、そして徹底的に感染を除去できるかが、その後の歯の寿命を大きく左右します。

当院では、ラバーダム防湿マイクロスコープを駆使し、徹底した感染対策のもと、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な精密根管治療をご提供しています。

もし今、根管治療でお悩みでしたら、ぜひ一度当院にご相談ください。

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丁寧なカウンセリングと精密な検査を行い、患者さんの大切な歯を守るために最善を尽くします。

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