はじめに
「根管治療を数ヶ月続けているのに、歯茎のぷっくりとした腫れが引かない……」
「膿が出るたびに消毒をしているけれど、いつまで通えばいいのだろう?」
このような不安を抱えてはいませんか?根管治療は「歯の寿命を決める最後の砦」とも言われる重要な治療です。しかし、中には治療を繰り返しても膿が止まらず、最終的に「抜歯しかない」と告げられてしまうケースも少なくありません。
本記事では、根管治療で膿がなくならない本当の理由と、膿と間違えやすい他の症状、そして抜歯を回避するための最新の治療選択肢について、歯科医師の視点から詳しく解説します。
根管治療で膿がなくならない5つの理由

根管治療(歯の神経の治療)の目的は、根管内の細菌を徹底的に除去し、無菌に近い状態にすることです。しかし、なぜ治療を続けても膿がなくならないのでしょうか。そこには「保険診療の限界」と「お口の構造の複雑さ」が関係しています。
1. 根管の複雑な構造(側枝・網状根管)
歯の根の中にある「根管」は、決して単純な一本の管ではありません。
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側枝(そくし): メインの根管から枝分かれした細い管。
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網状根管: 根管同士が網目状につながっている状態。
これらは非常に細く、従来の器具や目視では細菌を完全に取り除くことが困難です。残った細菌が再び増殖することで、膿が消えない原因となります。
2. 細菌の再感染(ラバーダム・クランプなど防湿作業の不足)
治療中に唾液が根管内に入ると、唾液に含まれる膨大な数の細菌が再感染を引き起こします。日本ではまだ普及率が低い「ラバーダム(ゴムのシート)」「クランプ(金具)」を使用せずに治療を行うと、どれだけ消毒しても無菌化は難しくなります。
3. 根尖孔外感染
細菌が根の先(根尖)の外側まで進出し、バイオフィルムと呼ばれる強力なバリアを形成してしまうことがあります。この状態になると、通常の根管内からの消毒だけでは膿を止めることができません。
4. 根管の詰め物の劣化
過去に治療した際の充填剤(ガッタパーチャなど)が劣化し、隙間から細菌が侵入しているケースです。「再根管治療」が必要になりますが、古い材料を完全に取り除くには高度な技術が必要です。
5. 難治性の細菌の存在
特定の細菌(エンテロコッカス・フェカーリスなど)は、通常の薬剤に対して強い抵抗性を持っています。これらが根管内に定着すると、一般的な洗浄だけでは死滅させることができません。
膿(フィステル)と間違えやすい状態
歯茎の腫れ=根管の汚れ、とは限りません。中には根管治療をいくら続けても治らない「別の原因」が隠れていることがあります。
歯根破折(歯のヒビ)
歯の根にヒビが入ったり、割れたりしている状態です。ヒビの隙間に細菌が入り込むと、根管治療では膿を止めることができません。
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症状: 噛むと痛い、特定の場所だけ歯周ポケットが深い。
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対応: 破折の程度によっては抜歯が必要になるケースが多いですが、接着療法で保存できる場合もあります。
歯周病由来の膿(歯周膿瘍)
根の病気ではなく、歯周ポケットの中で細菌が繁殖して膿が出るケースです。これを「エンド・ペリオ病変」と呼び、根管治療と歯周病治療の両方が必要になります。
根尖性嚢胞(こんせんせいのうほう)
根の先にできた膿の袋が大きく成長し、膜に包まれた「嚢胞」となった状態です。これは薬を入れ替えるだけの治療では消失しにくく、外科的な処置が必要になることがあります。
精密根管治療と保険診療の違い
「何度通っても治らない」と感じている方の多くは、保険診療の範囲内での治療を受けています。しかし、成功率を格段に高めるには「精密根管治療(自費診療)」という選択肢があります。
| 項目 | 保険診療の根管治療 | 精密根管治療(自費) |
| 視界 | 肉眼・ルーペ(2〜5倍) | マイクロスコープ(20倍以上) |
| 無菌化 | 簡易的な防湿が中心 | ラバーダム防湿の徹底 |
| 診断 | 2次元のレントゲン | 3次元の歯科用CT |
| 使用器具 | ステンレスファイル(手作業) | ニッケルチタンファイル(柔軟) |
| 成功率 | 比較的低い(再発しやすい) | 極めて高い(抜歯回避の可能性) |
抜歯を回避するための最新の治療法
当院(&DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科)では、他院で「抜歯しかない」と言われた歯を救うために、以下の高度なアプローチを提案しています。
マイクロスコープによる精密治療

歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することで、肉眼では見えない根管の細部まで確認しながら処置を行います。汚染部位を確実に除去できるため、再発率を大幅に下げることが可能です。
歯科用CTによる立体診断
平面のレントゲンでは判別できない根の形や、膿の広がりを3次元で把握します。これにより「どこに原因があるのか」を正確に特定できます。
外科的歯内療法(歯根端切除術・意図的再植術)
根管内からの治療で膿が止まらない場合、歯茎から直接アプローチして根の先の膿の袋と、感染した根の先端を数ミリ切り取る手術です。これにより、歯を抜かずに保存できる可能性が高まります。
&DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科のこだわり
大阪市中央区にある当院では、**「大切な人にする歯科医療をあなたに。」**という理念のもと、患者様の「歯を残したい」という想いに真摯に向き合っています。
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精密な診断: 最新のCT機器による徹底した原因追究。
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高度な技術: マイクロスコープを完備し、精度の高い治療を提供。
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土日診療: お忙しい方でも継続して通いやすい体制を整えています。
よくある質問(FAQ)
Q. 膿が出ている間、痛みがないのはなぜですか?
A. 膿が「フィステル」と呼ばれる出口(歯茎の穴)から排出されている場合、内部の圧力が上がらないため、痛みを感じないことがよくあります。しかし、内部では炎症が進行しているため、放置は禁物です。
Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 通常の根管治療であれば数回で終わりますが、難治性の場合は数ヶ月を要することもあります。精密根管治療では、1回の治療時間を長く確保することで、通院回数を少なく(2〜3回程度)抑えることが可能です。
Q. 膿がなくなれば、もう安心ですか?
A. 膿が消失するのは改善のサインですが、その後の「土台(コア)」と「被せ物(クラウン)」の精度も重要です。隙間なく精密に被せることで、将来の再感染を防ぐことができます。
まとめ:諦める前に専門医へ相談を
根管治療で膿がなくならない状態は、放置すると周囲の骨を溶かし、本当に抜歯せざるを得なくなります。しかし、現在の歯科医療では、適切な診断と精密な治療によって、救える歯が数多くあります。
「何度も治療を繰り返している」「抜歯と言われたが納得できない」という方は、ぜひ一度、大阪市中央区の**&DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科**へご相談ください。
医院情報
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医院名: &DENTAL谷町4丁目歯科・矯正歯科
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所在地: 大阪府大阪市中央区常盤町2丁目1番13号アドバンスビル本町1階
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アクセス: 谷町四丁目駅6番出口から徒歩4分、堺筋本町駅2番出口から徒歩6分
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電話番号: 06-4397-4350
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診療時間: 平日・土日診療(水曜・祝日・長期休暇除く)
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公式HP: https://and-dc.com/
- 予約はこちら:https://reservation.stransa.co.jp/481daca4e28190fc77902ea6b6991bcb
「抜歯しかない」と諦める前に、私たちの精密根管治療であなたの歯を守るお手伝いをさせてください。

